管理番号 | 新品 :35994112 | 発売日 | 2024/01/16 | 定価 | 15,000円 | 型番 | 35994112 | ||
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カテゴリ |
加賀の紙/久米康生/定価30000円/150部限定/紙標本28図版/加賀の紙匠たちの手づくりの和紙で装丁・強さと美しさを追い究めた加賀の紙の紙碑
商品説明
部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。
を守るものであり、もうひとつの流れは加賀鳥の子の特性を生かして金銀箔工芸と密着した紙作りである。
しかし、和紙の伝統を守るということは、なかなかにむずかしい。 製薬業と結んでいた越中八尾の紙、伊勢の型紙つく
りの需要に応じていた美濃牧谷の紙、いずれも和紙よりも洋紙や他の化学製品を代用するようになって衰退させられている。金銀箔打ちの業界でも、白蓋紙はボール紙や機械ずき紙の代用でつくられなくなり、 澄打紙の一部はハトロン紙とな り、箔打紙でさえも硫酸紙を代用する動きが高まっている。そして手づくりの箔よりも機械生産の箔の比率が高まってい る。こうして和紙の販路は、年月とともにせばめられていく。伝統に生きた紙匠たちが工芸紙などをつくっているのは、 新しい用途と販路をひらくために苦悩しているのである。和紙業界は、いまさらにひとつの大きな転機を迎えている。
加賀では、かつて五代藩主前田綱紀が『百工比照』 を編んで、そのなかに五〇余点の領内産紙を収録している。その加 賀の紙の伝統が、やがて消えるかもしれないこの転機に、ひとつの記録をまとめておく意義の深さを、二俣の紙匠たちと 語りあって、この書を編んだ。強くたくましい加賀奉書、美しくみやびやかな加賀鳥の子、ときには時流にさからって、 ひたすらにその強さと美しさを追い究めた加賀の紙のための、ひとつの紙碑となれば幸いである。そしてこの『加賀の紙』 は、すべて加賀の紙匠たちの手づくりの和紙で装丁している。この書のいのちの長いことを願ったからであるが、表紙や 本文紙はとくに斎藤博氏のご協力を得、小松秀雄・加藤瞳氏からも一部用紙のご提供に与ったことを感謝します。 一九八六年九月一日
久米康生
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